人付き合いが苦手だった

中学では学校の友だち関係に悩んでいました。“みんなと同じ”でなければいけない…とずっと思い込んでいて、あたまの回転が遅い私にはそれが心の重荷になってしまっていたようで、学校を休むことも多かったんです…。両親が「あなたが自然体でいられるのが一番だよ」と言ってくれて、この学校を探してきてくれました。

実は、最初の面談はすっごく嫌でした。中学時代もスクールカウンセラーという人と話をさせられて、その時間はすっごく苦痛だったので。(どうせ、みんなと同じように高校くらい行っておかないとダメだよ的な話をされるんだろうな)とゆううつでした。

でも、ここの先生たちは違いました。「何が好き?」、「どういうことは苦手?」と私のことをたくさん聞いてくれたのです。あの時はあんまり元気に返事をしなかったかも知れませんが、内心では「この学校なら、自分をわかってくれるかも…」とちょっとワクワクしていたんです。家に帰って両親と話して、中学を卒業したらこの学校へ入学することを決めました。

先生方は私個人の性格やちょっと動作がのろいところもよくわかってくれているので、とても安心です。

母も「笑顔が増えたね」と言ってくれて嬉しかったです。

先生たちのすすめもあって、アルバイトも始めました。工場の部品組み立ての仕事です。工場のおばあちゃんたちも私を孫のようだと言ってくれて、歓迎してくれました。

アルバイトを始めて何ヶ月か経った頃、先生たちが「あれ? ○○さん、人と話すのが上手になってきたんじゃない?」と言ってくれたのが、とても心に残っています。

学校に行かず、ずっと一人でいたら、今の私はありません。両親が応援してくれて、学校の先生や工場のおばあちゃんたちがいてくれたおかげで、今、私は笑っていられます。

【入学を考えている方へ】この学校は「こうしなさい」、「こうでなくてはいけません」と言いません。一人になりたい時は、うまく距離をとってくれます。私はこの学校に入って、自分を孤立させなくて良かったと思っています。あなたを認めてくれる人がこの学校にはいます。こわいかも知れないけど、一度、この学校を見に来てみて下さい。あなたのことを認めてくれる人がたくさん待ってます。