先入観に打ち勝ちたい!!

 まずは以下のクイズに挑戦してみてください。

 「太郎君は500円を持って駄菓子屋に行きました。その駄菓子屋で太郎君は『ガム=50円』『ポテチ=100円』『チョコレート=70円』『アイス=130円』を買いました。しかしお釣りをもらうことができませんでした。それはなぜでしょう?」

 仕事柄テストやワークの問題を解いている生徒のいろいろな間違いと出会います。最近中1の英語の指導をしていて「baseball」を「バスケットボール」と日本語訳している生徒を見つけました。これって「中1英語あるある」のようなところがあり「野球」を表す「baseball」と「バスケットボール」を表す「basketball」は「bas」まで全く同じスペルであり非常に似ているので間違いやすいんですよね。だから問題文をちゃんと読んでいないとこういう間違いをしてしまうのです。

 このようなことを「先入観」とまでは言わないのでしょうがやはり何かしらの初歩的な「先入観」が働いているのではないのかと私は思っています。「basまで書いてあるんだからきっとこの単語はbasketballだろう」という先入観が働いたとき「あれ?もしかしてbaseballかも?」と一旦立ち止まってみるべきでしょうね。だから「問題文をしっかりと読む」という至極当たり前の基本中の基本に立ち返ることがいかに大切なことなのかということをこの事例は教えてくれるような気がします。

 さて冒頭のクイズ答え分かりましたか?先入観をもって考えると「あれ?お釣りが150円になるのでは?」となるでしょう。ちなみに以前生徒にだしてみたところ「駄菓子屋のおばさんが渡し忘れた!」とか「消費税!」とか「駄菓子屋の経営難ゆえ」など個性豊かな先入観を披露してくれました。答えを言う前にヒントを一つ。太郎君は「500円」を持っていったんですよ!

 では答えです。答えは「太郎君はきっちり350円払ったから」です。もう一度冒頭のクイズを読んでみてください。問題文に「500円玉」なんて書いてありました?ここが先入観です。「500円=500円玉」と思ってしまう人ってものすごい多いんですよね。もしかしたら太郎君は「100円玉4枚と50円玉2枚」持っていたのかもしれません。

 先入観に打ち勝つことはとても難しいことです。かくいう私も全くできていません(笑)それでも打ち勝つしかありません!まずは「文章をしっかりと読む」という簡単かつ最重要なことからはじめてみましょう。

 

 

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