「国語」という科目の面白さ(小説文編)
前回に引き続き「国語」の面白さを述べたいと思います。教科書やテスト問題に出てくる小説文はなかなか子供たちの興味を惹くものではなさそうであるのは事実でしょう。確かに「恋愛小説」などが出題されることはありませんからね(笑)ちなみに豆知識ですがテストなどに出題される小説文の登場人物に「男と女」が出てきていると、その登場人物たちは既に恋愛関係にあるまたは徐々に惹かれあっていくということが結構ありますので「登場人物の心情」を把握する上で参考にすると良いと思います。
さて私はこれまでテストや問題集に出題されていた小説文をたくさん見てきましたがその中で特に印象的であったものをご紹介します。ごめんなさい!実はこの小説文題名を忘れてしまったので簡単なあらすじを言うと「母親が入院しているので主人公の少年はバスに乗って病院にお見舞いに行く」というものです。そのバスの中で最初「怖そうにみえた」バスの運転手との心温まる話が展開していくという感じです。
この小説文の設問に「少年は『バスの回数券』がもう無くなってしまったので新しく買おうとしましたがそれが嫌でした。なぜでしょう?」というものがありました。答えは2つあります。1つ目は「バスの運転手が怖くてなかなか言い出せなかった」というものです。回数券はバスの運転手に申告して購入するタイプだったようです。実は2つ目がものすごい深いんですよね。「回数券を買ってしまうと母親が退院して家に帰ってくる日が遠のいてしまうのではないか?と思ったから」というものです。いかがですか?深い理由だと思いませんか?回数券を改めて購入するとそれだけ病院にお見舞いに行く回数が増える=母親が帰宅できる日が遠くなるということです。私はこの答えを見てテストや入試の出題傾向なんかどうでもいい!(笑)それよりもこの設問にいろいろ考えさせられることの方が大切だ!なんて思いました(笑)少年の寂しさがものすごい分かるような気がしました。
このようにテストなどに出題される小説文の中には深く考えさせられるものもあるんですよ!そんな気持ちで小説文の読解に取り組んでみると意外な発見があるかもしれませんよ!